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神戸香屋
〒650-0011
兵庫県神戸市中央区
下山手通3丁目3-1
TEL.078-325-1400
FAX.078-325-1401
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜

───────────────
バリからの輸入品販売
・無添加石鹸
・お香
・アロマキャンドル
・エッセンシャルオイル
・バリ雑貨全般
───────────────
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おっさんのバリ紀行 vol.13
2012-05-17
実は私、13年ほど前まで、バリ・ヌサドゥアでレザーのオーダーメードショップを営んでいました。
海外での店舗経営に至るにはいろいろいきさつがあるのですが、今回は省かせていただき…
登場人物は一人、除いて書かせていただきます。
(語りだすと人の悪口を言っている自分に嫌気がさしますので)
 
vol.1に出てくるIというインドネシア人を責任者に3人のスタッフ。
オーストラリアやヨーロッパの観光客は、よくバリでレザーやカシミアのジャケットやパンツをオーダーします。
あまり知られていないのですが、インドネシアのラム皮やカシミアは高品質でリーズナブルなんです。
(牛皮はダメです)
 
観光客が滞在中にフルオーダーのレザー製品をホテルまでお届けするシステムです。
ドイツ人のお客さんは気に入ってくれて、ドイツに帰ってからもオーダーを出してくれたり…
そこそこ順調でした
 
ある日、Iから国際電話が。
「高橋さん、オーダーがたくさん重ねってレザーの仕入れのお金が足りない。10万円、どうにかならないですか?」
「お前、どうにかって… 送金しても中4日はかかるし。で、なんでお金ないねん?そんな大きなオーダーか?」
「い、いや… 最近お客さんが多いので、ストックをかなりしているんです。でも、今回30着のオーダーがストックのないレザーで… 困っています」
 
この電話からちょっと変な方向に向かいます。
毎日の売り上げ日報と、1週間に一回、銀行通帳のコピーと売り上げ集計をFAXさせていました。
ギャラも通常のインドネシア人の1.5倍程度は取らせていました。
3日前の通帳コピーにはまだ150,000,000ルピア(当時レートで¥2,000,000)は残っています。
いくらレザーの在庫を増やしても、店舗規模やバリエーションを考えたらすべて仕入れることは考え難いことです。
 
電話に疑問を感じながら、本当にオーダーならお客さんに迷惑かけられない… どうにかしなければ。
ふっと、後輩が「彼女とバリに行きますねん」と2,3日前に行っていたのを思い出し、電話。
「お前、いつから行く?そうか!明日か!で、ホテルは?パドマ、オッケー。で、今どこや?」
「居酒屋ですわ。ホルモンうどんのうまい、秀吉です」
「わかった、今から金持って行くからバリに持って行ってくれ。Iにパドマに取りに行かせるから」
 
居酒屋「秀吉」に10万円を届け、お礼に後輩カップルのおあいそを払い、Iに電話です。
「あした、後輩がパドマに泊まるから、取りに行け。10万円持たせたから」
「はぁ~助かった。ありがとうごじゃいます」
日本語達者なIが噛んでいます。何か、おかしい…
 
それから1週間、レポートが届きません。通帳どころか売上レポートも。
3日前にIに「早よFAXせえ!」と電話した時は「ごめんなさい。忙しいので…」と言い訳。
 
Iの携帯に電話、出ません。店に電話をします。
「おい、アグス。Iは?どこにおる?」
「Iは3日来ていません。今、お店のもの何も無い」
「待てどういうことや?何も無いって」
アグス、日本語は全くしゃべれません。英語は教員免許を持っているのでペラペラです。
私、片言… しかし、アグスは感じ取っています。
「Iが書類とお金と通帳を全部持っています。困っています。オーダーあるのに作れません。今日、高橋さんにヘルプのFAXしようと思っていました」
 
予感が当たったなあ… と後悔しても始まりません。
とにかくIに連絡をつけるようアグスに指示、ほかのスタッフと共に全力で探せ!と。
私は、ガルーダ航空大阪事務所に最速でバリに行けるチケットをリクエスト。
 
3日後、バリに着いた私を当時インターコンチネンタルのスタッフだったAJIが迎えてくれ、ヌサドゥアの店舗に急ぎます。
到着。レザーショップの前、8人の人相の悪いインドネシア人に囲まれたアグス&スタッフ
「あっ!高橋さん!助かった~」
「なんや?こいつら?なにがあった?」
「Iにお金を貸していると… それを払えと…」
 
8人は4人が日本でいう街金の従業員、4人は個人的にIに金を貸している奴らです。
翌日、話を聞いてやることにして一旦引き揚げさせ、アグスに
「明日、朝一銀行に行くぞ。通帳の紛失届出せ。で、いったん解約や」
 
翌日、いろんな意味で修羅場が待ち構えている予感を抱きながら、腹立たしさを紛らわせるためカラオケに向かうおっさんでした。
 
どろ酔いじゃ!
 
 
おっさんのバリ紀行 vol.12
2012-05-15
引き続き、別のホテルのお話のはじまりはじまり…
 
スイートな気分を満喫させてくれたホテル、経済発展を続けるインドネシア人の国内ツアー客が増え、オーナーがここぞ!とばかりに韓国企業に売却。
改装工事に入りしばらく休業。
 
新しい定宿を見つけました。レギャン通りの先、ほとんどスミニャックというちょっと空港からは遠い立地。
 
見た目はそこそこ、オーストラリアの格安ツアー客がたくさん泊っています。
スタンダード1泊3000円、デラックス4000円、まあまあでしょう。
 
スタンダードはバスタブがありません。シャワーのみ。
これはよくある話ですが、便器の横20㎝に40㎝四方程度のシャワースペース。
前の定宿よりはバスルームはきれいですが、このシャワーと便器の距離はちょっと許容範囲外です。
 
ある日、私が建築資材、インドネシアの石、アイアン製品等を輸入販売している建築会社の社長が、
「勉強のために、うちの若いのを連れて行ってほしい。面格子もオリジナルで作りたいし、図面、持って行かせるから」
と言って来ました。
その会社とは長い付き合い、もちろんオッケーです。
 
若者、初めてのバリ、しかし私のことをよく知っているので安心しています。
この頃、JALは破たんに向けてまっしぐら、関係ないのですが、現地夜中11時30分頃着に時刻変更となっていました。
 
空港から約30分、ニュー定宿に到着。
チェックインを済ませ、私はデラックスルーム、若者はスタンダードルームへ。
若者には、シャワーの状況を教えてありました。若者、
「自分、全く平気です。そういうの、あまり気にならないタイプですので」
 
「おい、荷物置いて、シャワーでも浴びたら遅いけどメシ、行こか」
「わかりました!シャワー浴びたらすぐ部屋行きます」
 
シャワーを浴びようとパンイチになった時、
「トン、トン、トン」ドアが遠慮深くノックされます。
「ん?おー、どないした?」若者が荷物を抱えたまま、悲壮な顔で立っています。
「あ、あの~、このホテルは布団とか貸してもらえるのでしょうか?」
「えっ?なに?お前、何言うてんの?」
「い、いや~… バリ初めてなんでこんな場合どうしたらいいのかなぁって思いまして」
「だから、何言うてんねん。まあ、入れ」
 
訳が分かりません。布団、貸してもらえる?
「うわ!高橋さんの部屋、普通ですやん!立派ですやん」
「立派ってなあ、日本じゃリゾートホテルって謳ったらあかん程度やで。どないやねん」
「ボクの部屋、何にもないんですよ。な~んにも」
「んな訳ないやろ。お前、ラリってんのか?」
 
部屋に何もないホテル… ありません。
とにかく、若者の部屋に行ってみます。
ガチャ、バタン。真っ暗…
「なんや?電気は?あれ?」スイッチがありません。壁から外されています。
「ね、困るでしょ?訳、分かりません」
ライターを点けてみます。
 
「うわ!なんじゃこりゃ?わはっ、はっ、はっ」
「笑い事じゃないですよ~」
 
なんとなんと、何もありません。
電気がつかないどころか、部屋の中、見事に空っぽ。
部屋の真ん中に照明を外す時に使ったのであろうイスひとつ…
 
「あかん、おもろすぎる。お前、ここで寝ろや。あかん、腹痛い。はっはっはっはっ」
なかなか文章では伝わりませんが、海外のホテルの部屋に入ると部屋の真ん中にイスひとつのみ。
それを見て、困って「布団、貸してもらえるんですか?」と聞く素直な若者
私のツボにはまりました。横で若者、どうしていいのかわからず目が白黒… 夜中1時。
 
もちろん、その後フロントに。
「あっ!ごめんなさい!改装中の部屋でした」
無事、別の部屋を用意してもらい、事なきを得ましたが。
 
日本では考えられないミスです。しかし、インドネシア。
笑ってやりましょう、被害者は私ではありませんし。
 
その後、深夜営業しているレストランで生まれて初めてナシゴレンを食べた若者
翌日朝、吐き気に襲われていました。
 
 
おっさんのバリ紀行 vol.11
2012-05-14
バリのいつも使っていたホテルの話です。
場所がン・グラライバイパス沿い、空港からもクタの街中からも近く、交通の便が良いので定宿となっていました
 
このホテル、ツインルーム1泊3000円、シンプルですが部屋は普通です。
しかし、インドネシア独特のバスルーム&トイレがあまりきれいではありません。
たま~にですが、冷蔵庫の中には賞味期限を2年程度過ぎたドリンクがあったりします。
 
何年か前のある日、渡バリした私はいつものように出迎えのAJIと共にホテルへ。
フロントにはvol.6で出てきた、スーパーなワキをお持ちのスタッフがニコニコ出迎え。
「AJI、あかん。チェックインしてきて」
「オッケー、わかった」
5m以内の結界に入ると、目にきます。息を止めても目にきます
 
なんやら、チェックインに時間がかかっている様子…
ロビーでたばこを吸いながら、
「おーい、AJI。どないした?」
「ジャカルタからのツアー客がいっぱいでスタンダードルーム満室。ちゃんと予約していたのにダメね」
「なんじゃそりゃ?予約、無視か!」
「スイート用意してるって。でも、値段1泊9000円… だから怒ってる」
「9000円?アホか?もっとええホテル泊まるやろ、9000円なら」
 
AJI、その場で急いで当日予約のできるホテルに何軒か電話…
しかし、空室ありなのは私がとてもとても無理なホテルばかり… 車で寝る方がましです。
 
支配人を呼び出し、叱ってくれてやります。
支配人、平然と
「日本人ならスイートが好きでしょう?」
「もう、ええわ。で、なんぼにするねん?ええ、コラ!」
AJIと共に激怒しながら交渉。結局5500円で決着。まあ、しかたないでしょう、インドネシアですから。
 
さあ、スイートルーム…
最上階、3階… 忘れもしません、301号室。
 
入りました。ん~、スイート。かび臭もスイート。
「くっさ!なんや、これ?ただ、広いだけ?」
そう、スタンダードの2倍の広さ、装備、設備全く同じ。
「はぁ~、しゃーないか。暑いわ。エアコンっと」
リモコンでON!んっ?ON!んっ?
リモコンに電池が入っていません。最高ー!
電池を持ってこさせ、再びON!動きました。
 
とりあえず、ビールです。冷蔵庫、冷蔵庫。ん?常温?電源OFF…
「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び」天皇陛下の玉音放送が脳みそ内を駆け巡ります。
 
ルームサービスで持って来させます。冷えてるか!
冷えてました。ちょっと落ち着き、グッと行きます。ふぅ~生き返ったっと。
 
AJIと翌日のビジネスの打ち合わせ。ハードな行程が待っています。
資料を見ながら、ファクトリーの訪問順を考えている二人… なぜか汗だく…
エアコンからは生ぬるい風が「ゴー」とけたたましい音と共に噴き出されているだけ。
 
「もう!ええ加減にせんかい!フロント、呼べ!」
ホテルのスタッフ、こんな時でもあわてません。「何かあった?」という感じでやって来ます。
「コラ!もう、ええ加減にせえよ!早よ、エアコン直せ!」
 
エアコンを調整している間に小便に。
「あーあ、たまらんなあ。ふぅー、あれ?」
流れません。トイレ、静かです。「オラー」もう少しでバリで脳溢血でした。
スタッフ、私の叫び声に少しあわててバスルームへ来ます。
「あっ、元栓、閉まっていました。これで、オッケー」
「ほんま、放火するぞ、お前ら!」
元栓を開けて、流します。「ジャー!」強烈水圧、どんどん溜まり、ついには便器から溢れ出し…
「なめとんのか~!ほんま、殺すぞ!コラー!」
 
支配人がやってきて、「たいしたことないやんけ」というそぶりで一応謝ります。
「もう一つのスイート、使ってください。302号室。ここは昨日、ジャカルタ人が泊ったから大丈夫。この301号室は1年間、誰も使っていなかった」
 
302号室、エアコンOK、トイレOK、シャワーチョロチョロ。
もう、怒る気もしません。
 
スイートだぜぇ。
 
 
おっさんのバリ紀行 vol.10
2012-05-09
JALがまだ関空… 空港チェックインから3時間半経過、本来ならジャカルタ到着の時間です。
 
汗だくで走って来た、JALの職員、まだ若い兄ちゃんです。
「す、すみません。カウンターで何も言われなかったですか?」
「何かってなんや!何か言われなかったって何のことじゃ!」
私、気は短いのですが、あまり初対面で怒ったりしません。
しかし、JAL、何の権限もないような若者をよこし、「何か言われなかった?」
アホか!何か聞いてたらお前呼んでないやろ!
 
「あっ、あっ、あの… プサンから関空、それからデンパサールというルートの機材なんですが、プサンが大雪で8時間ほどフライトが遅れました。で、もうすぐ関空を飛び立ちます」
「ふ~ん、ほんでお前らは客に何の告知もせずに空港内で8時間以上待てってか。よう出来とるわ」
「い、いえ… あの、ツアーのお客様にはツアー会社から連絡がいき、近くの弊社が用意したホテルに…ツアー以外のお客様にはカウンターで告知したうえでホテルまでお送りすると…」
「ふ~ん、ほな、なんで俺らはここにおるの?」
「い、いや… カウンターの人間のミスかと」
「ボケ!お前ら航空会社やろ!客がチェックインしたかどうかわからんはずないやろ!」
「カ、カウンターが… 連絡が…」
 
怒りの絶頂です。カウンターの人間もダメですが、国際線の客が搭乗手続きしたかどうか、現地職員が把握していません。
しかも、乗客名簿を確認もせず、連絡を取ろうと努力もしていません。
プサンで遅れがかなりの時間になることは午前中、しかもかなり早い時間でわかっていたはず。
ホテルに連絡するくらい、小学生でもできます。
 
「お前、下っ端か!もっと偉い人間、呼んで来い!」
「は、はい!少々お待ちください」
たぶん、連絡を受けてえらいさんも空港には向かっているのでしょう。
 
オヤジ、私とJAL職員のやり取りをサンドイッチをほおばりながら聞いています。
「今、関空?何が?どないした?」
「聞いてなかったんかい!まだ、関空飛び立ったところや言うてたでしょうが!」
「何が?」
殺してやってもいいですか?
 
待つこと10分、えらいさんが来ました。
年のころなら60代前半というところでしょうか。
「いや~、すみませんな。連絡の不行き届きで」
おっさん、何か勘違いしています。私たちの向かいのソファにドッカと腰かけ、足を組みます。
 
「おい!おっさん、天下りか!国交省の天下りか!」
おっさん、ハトがまめ鉄砲を食らったような目をしてびっくりしています。
「な、なにを… い、いや、申し訳ない」
「コラ!やっぱり天下りか!おっさんの態度は世間知らん、一般人下に見てる官僚の態度じゃ!ナンボ偉いかしらんけど、人に詫びる態度ちゃうやろ!」
おっさん、急いでソファから降り、床に正座をします。たぶん、上司以外に叱咤された経験がないのでしょう。デンパサール勤務の天下り、どうせ官僚時代の地位も大したことありません。
 
そこに先ほどの若い職員がやってきて、おっさんに何か耳打ち。
おっさんの顔色が悪くなってきます。
「あ、あの… 今からでもホテルにどうぞ。お送りしますので…」
 「コラ!今、何時や?なんやかんやでもう10時前やろ。今から?イミグレで出る手続きして、ホテル入ったら何時や?コラ!若いの!チェックアウト何時にするねん?」
「一応、2時半に飛行機が到着予定ですので… 3時半のボーディングと考えて1時には…」
「ボケ!たった2時間、ホテルでくつろげってか!そのために今からイミグレ別室行って手続きせぇっちゅうんか!」
「て、手続きは手前らがいたします」
「ボケ!本人おらんのにどうやってイミグレが確認するんじゃ!」
「あっ、あっ、い、いや」
 
アホです JALの職員が一般人に国際空港の厳しさを教えられています。
当時、私毎月渡バリしていましたのでJALマイレージクラブのサファイアという実績と、なんとなんと!
オヤジ社長、かなりJALの株を持っていました。個人にしてはかなりの株主。
その内容を名前から調べてきたのでしょう。若い職員の耳打ちはその内容のようでした。
 
「で、では、空港内のレストラン等、ご自由にお使いください。支払いはすべてJALが致します」
「買い物も?免税店で買い物もええの?」
オヤジ、やっと口を開いたらこれです。ええわけないやろ!アホ!
 
「ほな、ずっとついて来いよ。で、支払いだけしていけよ」
「いや、そうじゃなくて… JALに請求しろって言ってくだされば…」
「おっさん、インドネシア人が理解できるか?JALの支払いやねんって言うて」
「言っておきます。すべての店舗に。間違いなく」
 
なかなかいい条件です。許してやろうかと… その時!
「コラ!お前らの世話になんかなるか!」
オヤジ、何をトチ狂ったか叫びます。今、事情が呑み込めた???
「JAL?なんじゃ!いらん、いらん!金、困ってない」
そういう問題か!
 
結局ラウンジで爆睡。その間、パーサーから機長からがお詫びに来ます。
もうええ!もう謝られたら腹が立つ、オヤジのアホに。
 
午前3時半、ボーディング、4時テイクオフ。
周りの客はJALの用意したホテルでゆっくり休養、食事も出たとか。
 
午後3時半関空着。
オヤジ、関空でトイレに行っている間に空港バスが出発の時間です。
 
とっとと帰ってやります。
もう、限界じゃ!
 
余談ですが、オヤジ社長、JALの上場廃止により大損こきました。
へっへっへっ…
 
 
 
おっさんのバリ紀行 vol.9
2012-05-04
オヤジ社長を一晩放置、翌朝オヤジのクレーム電話で最高のモーニングコールを頂き、目覚め絶好調な私。
 
それでもまた、自身の仕事を優先、オヤジが「真鍮ファクトリーに早くいきたい」と言っていたことは後回し。
予定をこなし午前11時45分、仕方なくザ・レギャンへオヤジを迎えに行きます。
 
部屋にいません。プールサイドを探していると、いました!
なんとオヤジ、不細工極まりないカラダをさらけ出し、サングラスをかけカクテルを飲んでいます。
ボンボンベッドに寝そべるオヤジ、まるで股間を怪我したゾウアザラシ赤のブーメランパンツ一枚… 
セレブです、セレブ。声、かけることは禁止です、これは危険です。
 
自分のためにこの場を離れます、見つからないようそっと… と、その時、
「ミスター!お客様、プールサイドにいらっしゃいます。ほら、あそこ」
ホテルスタッフの心無い大きな声。
気づかれました
 
「おー、ほんでどこ行くねん!今からどこ行くっちゅうねん!」
「オヤジ、アホやろ?あんた、真鍮ファクトリー行きたいからできるだけ早よ来てくれって言うたやないか!」
「なんかあるか?わし、今気持ちええんや、どこ行くねん、どこ」
ふざけているのでも、話盛って書いているのではありません。オヤジ、こんな日本語です、いつも。
これ以上は会話できませんので、無視。着替えるようにせかせます。
 
とにかく、真鍮ファクトリーで買付、家具も合わせ20フィートコンテナ1本分買付しました。
オヤジの買い付けに要した時間、わずか6時間程度。
心配ありません。いくらうざいオヤジでも仕入れに関しては私にもプライドがありますので。
 
予定終了!オヤジとのバリ、私の限界は2泊3日です。さあ、帰ろう。
当時のJALは帰路ジャカルタ経由、現地時間午後7時30分発。午後5時30分、空港にチェックイン。
JALの現地カウンター、全員顔見知りです。座席のリクエストをし、無理やりラウンジのチケットをもらい、イミグレーションを通過。ラウンジへ。
 
オヤジ、ラウンジで食いまくっています。まずいのに、パンやらケーキやらサンドイッチやら。
私、他人のふりで水割りをいただきながら少々睡眠。
 
ふっと目が覚め、時計を見ると… ん??? もう、7時20分??? なぜボーディングのアナウンスがない???
あれ? チケット? あれ?
 
チケットに書いてあるボーディングタイム、午前3時40分?なんじゃこりゃ?
 
JAL、日本から着いていません。なぜ?カウンターで何も言われなかったぞ。おかしい!
空港スタッフにJAL職員を連れてきてもらえるようにお願いします。
「誰もいない。JAL、みんな休憩中」
なんだと!そうや、AJIに電話してJALの空港事務所に電話させよう… やがてAJIから返信が。
「JALね、まだ関西空港にいる。雪で飛行機が遅れてるって」
「か、かんくう?今、関空?」
「あのね、JALのスタッフが急いでラウンジに行くから待っててって」
 
待つこと1時間強、来ました、JALの若い日本人スタッフ。汗、かいています。
ここから民間航空会社【日本航空】の当時のお役所体質がビックリするくらい浮き彫りになります。
 
しかし、この状況でも食べ続けている、オヤジのマイナスパワー、脱帽です。
 
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