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神戸香屋
〒650-0011
兵庫県神戸市中央区
下山手通3丁目3-1
TEL.078-325-1400
FAX.078-325-1401
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜

───────────────
バリからの輸入品販売
・無添加石鹸
・お香
・アロマキャンドル
・エッセンシャルオイル
・バリ雑貨全般
───────────────
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スタッフブログ

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おっさんのバリ紀行 vol.27
2012-07-02
今回は、もう一人のバリスタッフ、WINATA。
こいつはバリ人です。宗教はヒンドゥー教、信仰心はバリ人にしては低いと云わざるを得ない奴です
 
特徴は、軽い不良&スケベ。
しかし人は騙しません。根はとても素直ないいやつ?かもしれません。
 
神戸香屋の仕入れに関する仕事はメインがAJIですので、こいつはショッピングバッグや箱、販促品を作る手配、デザイン等を行います。
よってパソコンは達者です。この前、バリに出来た大きなウオーターボムの広告プレゼンに応募、見事に落選していました。
 
「高橋さん、最近友達と来ないなあ。みんな、どうしてる?」
「忙しいからなあ、みんな。んで、俺とバリ来ても仕事やろ。昼間、ヒマやからって嫌がってるわ」
「NさんとかTさんに会いたいなあ… 来ないかなあ」
「なんでや?そんなにあの2人、好きか?」
「へへへ、あのふたり、女好きでしょ。私、女たちのカンパニーの社長、友達。だからコミッション入る。おいしいね」
「コラ!俺にそんなこと言ったら、今度はコミッション分値切るぞ!黙っとけ!」
「へへへ、高橋さんなら行っても大丈夫。黙っててくれるよ」
軽い不良です。スケベです。
 
インドネシアはガイドに店舗がコミッションを払うのが通常です。ゲストを連れて行った飲食店、お土産物店、その他小売店全ての店からコミッションをもらいます。
行かれた方は、「そんなことない!私たちのガイドはとってもいい人だった。だって、お店でそんなの貰ってなかった」と言う人がほとんど…
文化ですから、失望しないでください。100%、もらってます。後から集金です。
いい人は仕事です。まあ、安い俳優ですね、ガイド連中は。
 
神戸香屋のスタッフ?奴らは大丈夫。だって、サラリー渡してますから。
でも、もらってるんでしょうね、雑貨問屋からは。なんとなく、わかります。
しかし、文化をあまり否定しようとは思わないので、追及はしません。
 
ただし、WINATAは飲食店等では、「へへへ、コミッションあるよこの店。もらってくるね」
と言って、いつもレジに行き、コミッションを受け取っておっさんに渡します。
面倒くさいので、最近はおっさん自身が、
「Saya orang indonesian」(わしはインドネシア人じゃい!)と言って直接受け取ります。
 
WINATA、16年間の付き合い。しかし、日本語はア・リトルすぎます。
英語は達者なのに日本語は「わからな~い」と…
 
こいつもまた、ヒンドゥーのブラックマジックを信じています。
もちろん、幽霊も。
「今、私、幽霊にブラックマジックをかけられて、頭がふらふらする。もう、3日」
この前、バリに行った時に言ってました。
「病院行け!お祈りで病気は治らん。病院じゃ!」
顔色があまりにも悪いので、無理やり連れて行きました。
血液検査の結果、「高脂血症」
ただのコレステロール溜めまくりの高血圧野郎でした。
 
まあ、おっさんとはとにかく気が合うので、カラオケ仲間とでも申しましょうか…
夜はいつも一緒に遊んでいます。女性関係はNGです、おっさんが。堅いもんで。
 
そうそう、ミナミ、WINATAと非常に意気投合、FACEBOOKの友達第一号です。
わけのわからないメッセージ、やり取りしていますわ。
 
類は友を呼ぶ。
 
おっさんのバリ紀行 vol.26
2012-07-01
神戸香屋のバリスタッフ、AJI。
インドネシア人には珍しく、お金にきっちりしています。
お金の面では全幅の信頼を置いてかれこれ18年、一度もお金のトラブルはありません。
おっさん、すぐ人を信用してしまいます。周りに「やめろ!」と言われますが、AJIに仕入れ用の大金を平気で預けます。
 
しかし!
問題がないわけではありません。AJI、結構敬虔なイスラム教徒…
 
インドネシアは、人口の90%以上がイスラム教徒です。バリ人はバリヒンドゥーですが。
インドネシアのイスラムは、ほんの一部を除いてアラブの過激派のようなことはありません。
ただ、その一部が残念ながらテロを起こしたこともありましたが…
 
AJIの問題… それはイスラムの偉いと言われている人にとても弱い、と言うか騙されていても気が付かないこと。
 
ある日、
「高橋さん、私の知り合いにとても偉い人がいる。イスラム教の祭祀の息子さんで、行く行くはインドネシアのイスラム教のトップテンに入るひと。一度、会ってください」
「ん?俺はブッダ。真言宗。イスラムの偉い人は関係ないやろ。なんで?」
「この人、孤児をたくさん面倒みている。自分の家に住まわせて、食事や衣服もちゃんと与えている。勉強も教えている。たくさん偉い人も知っているからエキスポートやインポートにメリットあるかも」
「ふ~ん、まあ、会うだけ会おうか?」
 
というわけで、AJI曰く、【イスラム教の偉い人】に会うこととなりました。
道中、一生懸命にその人の功績を語ります。聞けば聞くほどマユツバ 何かおかしい感満載…
しかし、AJIは信頼している人、憶測の批判は控えます。
「そうそう、その人ブラックマジックも使える。この前、私の飲んでいたコーラをブラックマジックでウイスキーに変えた」
会うまでもなく、予感99.99%的中…
 
バリの田園地帯、結構大きな屋敷がその偉い人の家です。
「ハロー、アパ・カバール?」笑顔でお迎えいただき、オロナミンCをおもてなし。
確かに、子供が20人くらいいます。しかし、子供、裏の建物の中でみんな何かしています。(
 
「子供たちは、何をしているんや?テレビも見ないし、遊ばないのか?」聞いてみました。
「家の手伝いをさせている。小さいうちからちゃんと教育しなければ」
たいしたものですわ、本当なら。
 
偉い人、「孤児を引き取り、イスラムの教えを説き、ちゃんと教育を受けさせている。しかし、どうしても金銭的に無理がある。自分の稼ぎではいっぱいいっぱいだ」
と、言う意味合いのことを何回も何回も力説。?????
 
「おい、なんで俺にこんなことを言う?何を求めているんや、ここは?」
AJI、神妙な顔をして、
「私もここに寄付をしている。高橋さん、お願いだからここに寄付をしてあげて。かわいそうな子供たち、助けてあげて」
 
おっさん、身内は信用し過ぎるくらい信用します。しかし、その偉い人、寄付を募っているその右腕、キラキラのゴールドのブレスレット、首には重たそうなゴールドのネックレス
信用できるかい!
 
「AJI、お前は何を見てるんや?ここの何を信用している?」
「子供たち、かわいそうな子供たちを助けたいんです」
「そうじゃない、この偉い人の何を見てる?なんで信用してる?」
AJI、困ってしまいました。偉い人、日本語は全く分からないのでニコニコ
 
はっ!急にいいことを思いつきました。
「AJI、このオロナミンC、今ウイスキーに変えてみてくれ。そうしたら、1000万ルピア寄付する
「えっ?できますよ、この人なら。簡単です」
笑いをこらえるのに困るほど、AJIは真剣に信じ切っています。
インドネシア語で、リクエストを伝えます。
偉い人顔色が変わると同時に、おっさんにメンチ。中途半端なメンチではなく、強烈メンチ切り
おっさん、満面の微笑み返し、「ミンタ・トロン」インドネシア語でお願いしますと。
 
偉い人、怒ることもできず、しかしきつい口調、早口でAJIに何かを言っています。
AJI、少ししょんぼりしながら、
「高橋さん、今はできない。今日は子供たちにたくさんのパワーを使ったから、今はパワー出ない。病気の子供がいて、その病気、今日パワーで治したらしいからパワー使い果たしてしまった」
これ、本気で言ってるんですよ、本気で。
 
偉い人、おっさんを睨み付け、プンプンしながら奥に下がっていきました。
おっさん、子供たちのいる建物を覗いてみました。
10歳以上とみられる子供は洋裁をしています。7~9歳くらいの子供はできた服を袋詰め。
小さい子供は袋詰めを終えた服を段ボール箱に入れています。
確認したわけではないのではっきりとはわかりませんが、子供を働かせて利益を得ていることは間違いなしです。
 
「AJI、帰ろう。こんなところ、俺には用無い。お前も出入りやめろ」
「どうして?子供たち、かわいそうじゃないの?」
「お前のその気持ちはいい。でも、ここの偉い人は絶対裏がある。お前、マジックもまだ信じているのか?仕込みができてないだけやろ!」
「そんな… 本当にコーラがウイスキーになったよ。イスラムの偉い人はブラックマジックが使えるよ」
「お前はおめでたすぎるやろ。とにかく帰るぞ」
 
AJI、帰り道は無言です。一言ももしゃべりません。
ホテルに帰るとWINATAが来ていました。
「高橋さん、どこ行ってたの?」
「AJIの知り合いのイスラムの偉い人の所。ブラックマジック使えるらしい人」
「あ~知ってる、あのインチキ野郎ね。あいつ、孤児を働かせて金儲けしてる悪い奴。なんでそんなところに行ったの?」
AJI、遠慮のないWINATAの言葉に真っ赤な顔をして「今日は帰るね」帰っていきました。
 
それから2か月後、AJIからこんな言葉が。
「高橋さん、ごめんなさい。あのイスラムの偉い人、パクられた。詐欺で」
「やっぱりな、子供たちはどうなった?」
「あの子たちはいろいろな引き取り先に行った。私、500万ルピア以上、寄付したのに」
「あきらめろ。お前がアホや、しゃーない」
「もう騙されない。私、よく人を観察することにした」
 
「でね、高橋さん、いい話あるの」
AJI、図解付きでインドネシアのねずみ講の話を始めました。
「最近知り合った、ビジネスの偉い人、すごいよ。何もしないで、お金がお金を生む。会ってみる?」
 
要るか!このバカ!
 
おっさんのバリ紀行 vol.24
2012-06-23
雑貨問屋で自身のお土産を買いあさり、「足が痛い」と不機嫌の要因だったサンダルも解決し、ミナミ満足…
 
「コラ!仕入れ!仕入れせい!」
「あ~、そうですねぇ~ じゃあ、私が買ったもの大量に!」
「アホか!ちゃんと考えろ!2万アイテム以上あるんやで、ここ」
「は~い、考えま~す。で、何仕入れますの?」
「ボケ!売りもんに決まってるやろ!商品じゃ!」
 
そんなこんなで約3時間、もう午後7時、安物コーナーの仕入れを終え、本日終了。
帰り道、
 
 
「あっ!あれ!あれってドリアン?ドリアンですか!」
道路わきの屋台で山盛りになっている果物、確かにドリアン。
 
おっさん、大嫌い。ただでさえ甘いもの苦手なおっさん、ウンコの香りのバタークリームのかたまりのようなドリアン、天敵です。
 
「まさか、食べたいとか言うんちゃうやろなあ」
「食べた~い!食べてみた~い」
 
AJI、ドリアン大好物です。しかし、おっさんと居る時は我慢します。18年間の付き合いです。
 
ミナミ、神戸香屋に就職して1か月弱… 遠慮?ミナミ、「とうりょう」と読みます。
「ミナミさん、食べてみる?高橋さん、いいでしょ」
 
初めてのバリで仕事オンリー、許してやりましょう。おっさん、心の広く大きな人間ぶりを発揮です。
AJIがセレクト、その場でナイフを借りて切り分けます。1個25000ルピア(約250円)
 
「うわ~くさ~い。これか~ドリアン、くさ~い」
「この種の周りの身を食べるの。ミナミさん、こう食べる」
AJIがドリアン食レクチャー、ミナミも続きます。
 
 
「え~!おいしくな~い。私、いらな~い」
気に入りませんでした… 一口で破棄
「指くさ~い。なんでドリアンなんか食べるの?いらな~い」
この女、このまま捨てて帰ろうか?それとも売り飛ばしてやろうか?
 
その日の夜は、日本食。行きつけの和食店へGO!
ミナミ、メニューを見て、
 
 
「うわ~日本食久しぶり。何食べようかな~、あっ!お刺身食べた~い」
「刺身?やめとけよ、日本帰って食べろ。バリの刺身がうまいわけないやろ」
「え~っ!食べたいんですもん。じゃあ、お寿司!」
「好きにせえや、もう。何でも食え」
 
本当に寿司盛りを頼みやがり、食べています。
「ほんまや!あんまり、おいしくない。日本の方がおいしいわ~、WINATA、食べ」
30過ぎ いくらで売れるでしょうか、このクソ女。
 
またまたビールでおかしくなったミナミをホテルに放置、おっさんはカラオケへ。
 
 
心配?しません。
必要なし!
 
 
 
おっさんのバリ紀行 vol.23
2012-06-22
ミナミ同行バリ仕入れの旅3日目…
朝8時宿泊ホテルのレストラン集合です。
 
昨日よりは化粧乗りのいいミナミ、早い時間に寝たからでしょう。
「あ~今日はお腹すいた~ しっかり食べますね」
「おう、今日も昼飯は抜きやで。ちょっとハードに仕入れ先まわるから」
 
ビュッフェ方式の朝食、インドネシア料理、洋食、デザートが食べ放題。
しっかりといただき、さあ出発。
 
まずはサヌールのinti BALI(インティバリ)
言わずと知れた、神戸香屋の無添加けん一押しのメーカー社長の岡柳さんと初顔合わせのミナミ、少々緊張気味。
 
「岡柳さん、紹介します。香屋の店長のミナミです」
「よろしくお願いしま~す。ミナミでぇす」声が裏返っていました。
 
インティバリ=岡柳さんのこだわり抜いた商品の説明を聞き、感心しきり。
「私、とっても肌が弱いんです。実はバリにもお医者さんの処方された石けんとシャンプー持ってきているんです」
「そう、なら騙されたと思ってうちの石けん使って、今日から。これ、プレゼントするから」
 
うまいことプレゼントを引き出しました。お礼を言いながらほくそ笑むミナミ、したたかです。
 
インティバリでかれこれ2時間以上商品説明を聞き、納得のミナミ
「岡柳さんってとってもいい人ですねぇ。石けん以外もくれたし。ほんま、いい人」
モノをくれる人がいい人… 小学生か!
 
次は、オリジナルキャンドルを作ってもらうファクトリーへ。
神戸香屋の取り扱い主力商品の中で、唯一のインドネシア人オーナーの会社。
オーナーのおばちゃん、とってもいい人です
しかも、インドネシア人には珍しく、納期を守ります。
ココナッツの容器に入ったアロマキャンドルを数種類オーダー。スムーズに商談も進みました。
 
おっさん、お小水をもようし、トイレへ。ここは何社かが共同で管理しているトイレ…有料です。
2000ルピア(約20円)を払い、トイレへ。
「うぇっ… くさっ!うぇぇ」おっさん、インドネシアのトイレ、何回行ってもダメです。
なぜ、インドネシア人はトイレをきれいにしないのか?わかりません。
 
吐き気を抑え、小水を終えファクトリーに戻るとミナミ
「私もトイレ行ってきます」
「うぇっ、大丈夫か… かなりきてるで」
「え~、嫌やなあ… でも、我慢できへんし…」
 
ミナミ、思い切ってトイレへ。戻ってきました。んっ?平然としています。
 
「くさ汚かったやろ。えづいたか?」
「いいえ。こんなん、奄美のおばあちゃん家のほうが大変ですよ。全然大丈夫です
 
ほう?ミナミ、なかなかインドネシア向きかも?
 
ウブド方面へブラットワンギのマサ子さん日本に帰国中で不在の為、省略。
 
パサール視察。店に使う調度品等を購入、ミナミ、お疲れ気味。
「あ~!足が痛いわっ!もう!」
怒っています。ヒールの高いサンダルが痛いと。知ったこっちゃあるかい!
 
デンパサールへ戻り、クロボカンにある大きな雑貨問屋へ。
ここはバリ、インドネシアの雑貨が山のように売っており、現地の土産物屋が仕入れに来るファクトリーです。
リーズナブルな雑貨群の山を目にしたミナミ、生き返りました。
 
「うわー、すごい!楽しい~」
「ここの雑貨は主力じゃないけど、安物もいるやろ。適当に選んで仕入してくれ」
「オッケーで~す。たのし~い」
 
ミナミ、楽しそうに気に入った商品を仕入れています。と思いきや、
「安っいわ~。お土産これでオッケーやわ。う~ん、安くついた。あっ!そうや!サンダル買お
お土産と足が痛いのでサンダル… 仕事は?
 
Nさん、あんた、ミナミにお土産もらいましたねェ。かなり値打ちこいて渡されてましたねェ。
それね、日本円で25円でっせ。
 
ありがたみ、ありませんなあ。
 
 
おっさんのバリ紀行 vol.22
2012-06-21
己を知らないミナミ、朝ご飯はしっかりと食べました。
 
実はおっさん、バリでは昼ご飯はほとんど食しません。理由は、面倒くさいからです。
まず、食べるレストランを考えるのが面倒くさい、探すのが面倒くさい、まずければ腹が立つので面倒くさい、暑いので面倒くさい、以上の理由です。
したがって、朝ご飯をしっかりと食べるよう、ミナミに指示です。
 
さあ、出発。まずはウブド方面へ。
UTAMA SPICE(ウタマスパイス)のファクトリーから攻め込んでいきます。
 
UTAMA SPICE(ウタマスパイス)は、アメリカ人オーナーのこだわりによるジャムーを使ったボディケア全般&アロマ製品を製造販売している会社。
ジェニファー・ロペスやジュリア・ロバーツといった超一流ハリウッド女優御用達のメーカー。
 
ミナミ、興味津々です。しかし、スタッフに日本語がわかるものは居ません。
適当に愛想笑いをかまし、テスターをいじくり、使いまくっています。
ミナミの意見をふんだんに取り入れた?オーダーをし、次へ。
 
ウブドの中心街近くです。JEPUN BALI(ジュプンバリ)言うまでもなく神戸香屋の主力のお香メーカーです。
 
オーナーは日本女性、非常に明るく楽しい女性です
また、日本女性ならではの細やかさが商品に十分反映されています。
ミナミ、初対面からわずか5分足らずで意気投合。
 
「ミナミさん、かわいいわね」
「そんな~、ミキさんも素敵ですよ~」
 
かわいい??遠慮して否定しろ!
 
「ビール好き?今度一緒に飲まない?」
「大好きです!ぜひ、お願いしま~す」
 
仕事の話せい!
 
ここは、オーダー量が莫大であるため、かなりの時間を要しました。
ミナミ、65種類もの香りに圧倒されながらも一応、いろいろ質問し、勉強しているように見せかけていました。
 
初めてのバリ、商品を十分に理解してもらうこと、仕入れを経験し、学んでもらうことがおっさんの狙いです。1軒1軒に十分な時間をかけます。
 
移動~、デンパサールへ戻ります。
時間はもう夕方、16時。昼食抜きのミナミ、これでも緊張しているのか空腹は訴えません。
それどころか、
「どれくらいかかります?今度行くところまで?」
「そうやなあ、1時間くらいかな」
「ふ~ん、ほんじゃ、寝ます。あ~なんか疲れた。寝よ、寝よ」
 
後部シートでさっさと爆睡。図太いのか、ずうずうしいのか、ただのアホなのか?
 
渋滞に巻き込まれ予想外に時間がかかり、その日の予定は終了。
ホテルに戻り、シャワー後夕食へ
 
今日はミナミの希望でインドネシア料理。私は食べません。後でどこかで食べます。
ほとんど屋台のレストラン「DEPOT KUTA」へ。
着くや否やミナミ、またビール飲んでやがります。
 
「あ~おいしい。生き返るわ~
 
そりゃ、2時間近く爆睡、シャワー後のビール、うまいわなあ、この己知らず!
 
「私、カエル食べてみたいんですそれと何かこれぞインドネシア!っていうもの
 
このバカめ…  頼んでやろうじゃないか…
 
カエルのピリ辛炒め、ヤギの串焼きを食らえ!
 
ヤギがきました。見た目は牛肉の串焼きです。
 
「うわっ!おいしい!これ、おいしいですよ!」
バカバカ食ってやがります。アホです。
 
私は食しません。だって料理される前の食材の状況、調理場の衛生状態、知っていますから。
 
カエル… ミナミの想像と違いました。ミナミ、肉だけになったものが料理されてくると思っていました。
 
「なんですか!これ!足、そのもの…」
7~8㎝くらいの足がそのままピリ辛に炒められています。
よく言えば、非常に小さい、肉の少ない手羽先と思っていただければ幸いです。
 
「え~、これ、抵抗ありますよ~」
「アホか!お前が食うって言うたやろ!食えや!」
ミナミ、思い切ってかぶりつきました。
「んっ?あれっ?お~いしい!」
 
骨までしゃぶりつくしています。しかし、何個か食べたとき、残った骨がカエルの足の原型そのものに気づき、急に嫌になりました。
「私、もうカエルいい。WINATA食べ、ほら、あげる」
昨日初対面の現地スタッフに上から命令です。
 
ヤギ、カエル、ミーゴレン、ナシゴレンを食し大満足のミナミ、ビールに本腰を入れだしました。
あぶないあぶない、あっという間に目がすわっています
「いいれすね~バリ。はぁ~幸せれすわ~」
安上がりな女、ビール1本です。しかし、今日は大びん、そろそろ危険地帯、強制撤収!
 
おっさん、今日はカラオケに行きます!ミナミなんぞ知ったこっちゃありません。
早くホテルの部屋に捨てようとほろ酔いのミナミを連行です。
 
「どこ行くんれすか~ もうちょっと飲みましょうよう~」
「もう寝ろや!明日はハードやで。今日、予定がこなされへんかったんやから」
「もうちょっとでめっちゃ寝れそうなんれすよう~」
 
うるさいのでホテルのバーで一杯だけ飲ませてやります。
「ビールはやめとけよ!軽ーいのにせなあかんで」
「ふぁ~い、あっ、なんとかジャパンってカクテルがある!これ!」
 
カクテルを注文、飲んでいます。
「わあ~おいひい。これ、おいひい」
4口程度飲んだでしょうか。目が完全に座り、焦点が定まりません。
 
部屋へ帰れと言おうとしたその時、
 
「もう寝ま~すれ、お部屋かえりますれ~」
ふらつきながら勝手に部屋に戻っていきました。
 
なんなんだ?こいつ?
 
 
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